なぜレイアウトで悩むのか?
Webデザインの学習を始めたばかりの方にとって、「どこに何を置けばよいのかわからない」「見た目がなんだかバラバラになる」といった悩みは非常によくあるものです。
私自身、駆け出しのころは視線誘導の考え方が分からず、結果として「なんとなく整っていない」印象のデザインになってしまうことが多々ありました。
ですが、レイアウトの基本ルールを理解することで、こうした悩みは解消できます。
Webレイアウトが崩れていると何が起きるか?
そもそも、見にくいレイアウトのままサイトを公開するとどうなるのでしょうか?
- 情報が目に入ってこない
- ユーザーがどこを見ればいいか分からない
- 離脱率が高まる
つまり、どんなに内容が良くても、視覚的に分かりにくければ、ユーザーはすぐにページを離れてしまうのです。
解決の第一歩:基本ルールを知ることから始めよう
初心者の方にまず意識していただきたいのは、「グリッド」と「視線誘導」の2点です。この2つを押さえることで、情報の整理整頓とユーザー体験の向上が同時に叶います。
グリッドシステムとは?デザインの“骨組み”を作る考え方
Webデザインの下地を支えるグリッド
「グリッドシステム」とは、画面を一定の間隔で区切った見えない線のこと。これを使うことで、各要素の配置が自然に揃い、整った印象を与えることができます。
たとえば、以下のような種類があります。
- 12カラムグリッド:柔軟性が高く、多くのWebサイトで使われている
- 6カラムグリッド:情報量が少なめのシンプルなサイトに最適
デザインツール(例:Figma、Adobe XD)では、簡単にグリッドを表示できるので、まずはテンプレートを活用してみましょう。
グリッドを使うメリット
- 視覚的な整合性が取れる
- スマホやタブレットへのレスポンシブ対応が容易
- 他人との共同作業でも再現性が高い
視線誘導とは?ユーザーを“導く”デザイン術

Z型レイアウト:視線の自然な流れを活かす
Z型レイアウトは、主にトップページなどのビジュアルに向いています。視線が「左上→右上→左下→右下」とZの字を描くように動くことを利用して、以下のように配置します:
- 左上:ロゴやキャッチコピー
- 右上:ナビゲーション
- 中央:メインコンテンツやイメージ
- 右下:CTAボタン(購入・登録など)
F型レイアウト:情報量が多いページに最適
F型レイアウトは、ブログ記事やニュースサイトなど、読み物系のページに適しています。視線は「左から右、次の行も左から右」とF字に移動する傾向があります。
これを踏まえた配置ポイント:
- 見出しを左寄せで明確に
- 本文は読みやすい段落で区切る
- 重要な情報は上部に配置する
実際のデザインに応用してみよう
オンラインショップのレイアウト例
では、実際にどのようにこれらのルールを活かせるのか?架空のオンラインショップを例に考えてみましょう。
構成イメージ:
- ヘッダー
ロゴ+ナビゲーション+検索バー(Z型の上部) - メインビジュアル
キャンペーン画像+キャッチコピー - 商品紹介セクション
グリッドを活用して整然と商品を配置 - CTAセクション
「今すぐ購入」などのボタンを右下に設置
視線が自然と商品→ボタンに流れる設計が、購入率を高めるコツです。
初心者がよくやりがちな失敗とその対策

1. 要素の偏り
ページの左側にだけ要素が集中してしまう、または一部だけスペースが広すぎる、という偏りは非常に多いミス。これを防ぐには、中央・左右バランスを確認しながら配置する意識が必要です。
2. 余白が足りない
「画面を埋めなきゃ」と詰め込みすぎて、窮屈な印象になってしまうのもよくあるミスです。余白(ホワイトスペース)もデザインの一部だと理解しましょう。
3. 情報の優先順位が曖昧
すべてを目立たせようとすると、結局どれも目立たなくなってしまいます。見せたい情報を1つに絞り、強弱をつけるようにしましょう。
4. フォントや色がバラバラ
フォントや色を多用しすぎると、全体の統一感が失われてしまいます。まずは以下のルールから始めましょう:
- フォントは2種類まで
- カラーパレットは3〜4色に絞る
プロ並みレイアウトを作るためのチェックリスト
以下のリストをもとに、あなたのデザインをセルフチェックしてみましょう:
- グリッドシステムを使っているか
- ユーザーの視線を意識したレイアウトになっているか
- 要素の配置バランスが取れているか
- 余白がしっかり取られているか
- 情報の優先順位が明確か
- フォントや配色に統一感があるか
基本があなたの武器になる
Webデザインのレイアウトは、難しく思えるかもしれませんが、基本を理解すれば誰でも魅力的なページを作れるようになります。
私も最初は「配置がバラバラで見にくい」とクライアントに言われて落ち込んだこともありました。でも、グリッドと視線誘導を学んでから、レイアウトが劇的に変わり、案件の評価も高まりました。


