「テレワーク」「リモートワーク」「在宅勤務」違いは?

コロナウイルスの影響によって「テレワーク」をしている、という人も最近は増えてきたのではないでしょうか。
緊急事態宣言が発動され、企業も十分な準備期間がないままテレワークに移行した、という話もよく聞きます。
この「テレワーク」という単語、コロナウイルス禍でよくきくようになりましたが、
では今まできいたことのある「リモートワーク」や「在宅勤務」とは違うの?
と疑問に思う方も多いと思います。
今日は「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務」の違いについて見ていきましょう。

リモートワーク、テレワーク、在宅勤務の定義

テレワークとは?(総務省HPより)
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方です。

リモートワークとは?
明確な定義はないが、「テレワーク」と同義で使われることが多く、「リモート(Remote)」という言葉が「遠隔」という意味を持つため、
「遠隔で勤務すること」と言えそうです。

在宅勤務とは?(総務省HPより)
企業に勤務する被雇用者が行うテレワークもののうち、自宅を就業場所とするもの。

リモートワークとテレワークには大きな違いはない

ずばり、リモートワークとテレワーク、これらにはほとんど違いがないようです。
あえていうのであれば、国が公式に使っているのがテレワーク、
企業などがテレワークと同義で使っているのがリモートワークといったところでしょうか。
個人的にはリモートワークはよく今までもきいたことありましたが、テレワークは最近きかれるようになった印象。

また、「フルリモート(フルリモートワーク)」という言葉もよく聞きます。
これは「完全なリモートワーク」というイメージで、全く出社をせずに働くということを意味します。
よく求人などで目にするのは「週5日フルリモート」などという表記で、
この場合は、週5日間オフィスに出社せずに仕事をするということです。

テレワークの前身は、サテライトオフィスだという説もあります。
1980年代頃、日本ではバブル期にあり、通勤に悩まされる会社員が多くいました。
そのため、郊外の住宅街などに本社と同じような設備のあるオフィスがあれば、
通勤の手間を緩和できるのではないかという考えのもと、サテライトオフィスができたようです。

そのような「サテライトオフィス」のために設立されたのが、日本サテライトオフィス協会。
この団体が2000年に名称を現在の日本テレワーク協会に変更し、
テレワークによる多くの効果をうたって、普及に努めてきました。
そのような活動から、国では「テレワーク」という名称が一般的に使われるようになったということのようです。

在宅勤務は、テレワークの中にある細分化されたカテゴリーの1つ

総務省によると、テレワークはいくつかのカテゴリーに細分化することができます。

「在宅勤務」・・・自宅を就業場所とするもの
「モバイルワーク」・・・施設に依存せず、いつでも、どこでも仕事が可能な状態なもの
「施設利用型勤務」・・・サテライトオフィス、テレワークセンター、スポットオフィス等を就業場所とするもの

はい、ということでこの在宅勤務はテレワークの1種ということになります。
今はインターネット環境が整っていて、携帯電話とパソコンがあれば、
オフィスワークの人のかなりの仕事がオフィス以外でできるのではないかという印象です。

リモートワーク、テレワーク、在宅勤務を英語で言うと?

リモートワーク、テレワークのように、オフィスでない場所で働くことは"work remotely"といいます。
”telework"というのも英単語としては存在しますが、使っている人は見たことありません。
また、在宅勤務のことは"working from home"といいます。
これが一番一般的で、"work remotely"よりよく使います。

逆に言えば、家で仕事をする場合が"work from home"で、家以外、オフィス以外で仕事をする場合が
"work remotely"と考えた方がわかりやすいかもしれません。
"work from home"はカジュアルな書き言葉の時(友達へのメッセージやSNSへの投稿など)は
"WFH"などと略される場合もあります。

リモートワーク、テレワーク、在宅勤務の違いのまとめ

さて、以上をふまえると、以下のようにまとめられます。

「リモートワーク」・・・働き方にかかわらず、オフィス外で働くこと
「テレワーク」・・・在宅勤務、モバイルワーク、施設利用型勤務の3つの働き方の総称
「在宅勤務」・・・テレワークの一種で、自宅で仕事をすること。リモートワークも在宅勤務を内包している。

いかがでしたか?
もちろん接客業など、テレワークができない業種もありますが、
今後このテレワークはより浸透していくものと見られます。
我々Office A.T.R.も在宅勤務をしておりますが、
仕事はフル稼働しておりますので、
ご依頼やご相談はいつでもお問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。