Elementorを使用して、画面に固定されたメニュー（フローティングメニュー）を作成することは、サイトのユーザー体験を向上させる効果的な手段です。特に、ユーザーがページをスクロールしても常にアクセスできるナビゲーションメニューは、利便性が高く、視覚的な効果も優れています。このガイドでは、Elementorを使って簡単にフローティングメニューを作成する手順を詳しく解説します。
1. フローティングメニューの役割とメリット
フローティングメニューは、スクロールに関係なく画面の一定の場所に固定されるメニューのことです。特に長いページや情報量の多いウェブサイトでは、ユーザーが簡単にナビゲーションできるように、フローティングメニューが非常に便利です。サイト全体の使いやすさが向上し、重要なコンテンツへのアクセスがしやすくなるというメリットがあります。
2. ヘッダーにメニューバナーを追加する
まず、Elementorでヘッダー部分にフローティングメニューを設置します。Elementorの編集画面でヘッダーのセクションを選び、その中にコンテナを追加します。ここで重要なのは、メニューとして使用する画像をバナーとしてコンテナ内に挿入することです。この時点では、まだただの画像ですが、後でボタンやリンクとして機能するように設定していきます。
手順:
- Elementorの編集画面で、ヘッダーセクションを選択。
- コンテナを追加し、その中に画像ウィジェットを配置。
- メニューバナーとして使用したい画像を選び、挿入。
3. メニューの位置を固定する
次に、メニューの位置を固定します。これは、Elementorで「絶対位置」を指定することによって実現します。絶対位置を指定することで、メニューが画面の特定の位置に固定され、スクロールしてもその位置に留まるように設定できます。
手順:
- コンテナの「高度な設定」から「位置」を選択。
- 「絶対位置」を選び、メニューを画面の右上に固定。
- 水平位置を「0」、垂直位置を「0」とし、右上に配置。
この設定により、メニューはヘッダーの中にありながらも、ページ全体に対して右上に固定されます。また、デザインによっては、垂直位置を調整し、少し下に配置することも可能です。
4. Zインデックスの調整でメニューを前面に
次に、メニューが他の要素に隠れないように「Zインデックス」を調整します。Zインデックスは、ウェブサイト上の要素が重なる際の順序を決定するもので、値が大きいほど前面に表示されます。ここでは、最大値である「9999」に設定することで、メニューが他の要素の背後に隠れないようにします。
手順:
- メニューが含まれるコンテナの「Zインデックス」を「9999」に設定。
- メニューがサイト上のすべての要素の前面に表示されることを確認。
この設定がないと、メニューが他の要素に隠れてしまい、ユーザーから見えなくなる可能性があります。
5. メニューのリンク設定
次に、フローティングメニューにリンクを設定します。今回は、Googleにリンクする例を使用しますが、実際のサイトに応じて任意のURLを設定できます。Elementorでは、画像ウィジェットに直接リンクを追加することで簡単にメニューとして機能させることができます。
手順:
- 画像ウィジェットの「リンク」設定を開く。
- 任意のURL（例: Google）を入力。
- リンクが正しく機能しているか確認。
6. フローティングメニューを「固定」にする
さらに、フローティングメニューの動作を「固定」にすることも重要です。固定にすることで、ユーザーがページをスクロールしてもメニューが追従し続け、常に画面に表示されるようになります。これにより、ユーザーはどのページでもメニューに簡単にアクセスできるようになります。
手順:
- コンテナの「位置」を「固定」に変更。
- ページをスクロールしてもメニューが追従することを確認。
7. 最終確認と公開
最後に、設定したフローティングメニューが正しく機能しているかを確認します。スクロールしてもメニューが表示され続けるか、リンクが適切に動作するか、Zインデックスによって他の要素に隠れていないかを確認しましょう。すべてが問題なく動作していれば、メニューを公開します。
手順:
- メニューが追従しているか確認。
- リンクが正しく機能しているかテスト。
- 「公開」をクリックしてメニューを反映。
まとめ
Elementorを使えば、特別なスキルがなくても簡単にフローティングメニューを実装できます。固定メニューは、特に長いページやユーザーが頻繁に移動するサイトにおいて便利で、ナビゲーションを改善し、使いやすいウェブサイトを作成することができます。上記の手順を参考に、自分のサイトに適したフローティングメニューを作ってみてください。
